有孔鍔付土器など一般公開へ 豊丘・三島遺跡出土品展

2016/11/12 11:30
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 下伊那郡豊丘村教育委員会は22〜27日、「三島遺跡」(豊丘村河野)の出土品の展示会を村交流学習センター「ゆめあるて」で開く。目玉は、完全な状態での出土が珍しいという縄文中期の「有孔鍔付(ゆうこうつばつき)土器」で、2014年の発掘時に現地で公開して以来の一般公開という。

 有孔鍔付土器は高さ25センチほどのたる形。上部につばがぐるりとあしらわれ、その上に数ミリの穴が等間隔に並ぶ。底部には意図的とみられる穴が開いている。竪穴式住居跡からほぼ完全な状態で発掘され、近くに深鉢形土器と焼骨片があった。発掘を担当した酒井幸則さん(66)は状況から「葬送儀礼に使われた可能性がある」とする。

 三島遺跡からは縄文、古墳、平安時代の土器や陶器、鉄製品などが出土。今回、修復、復元が終わった約50点を会場に展示する。また、村内の別の遺跡から出た、豆類が練り込まれた形跡(圧痕)がある土器片なども公開する。

 午前10時〜午後5時。23日午後2時から酒井さんが「三島遺跡が語る原始古代の豊丘」と題して講演する。問い合わせは村教委(電話0265・35・9053)へ。

写真説明:展示の準備をする酒井さん。手前中央が「有孔鍔付土器」

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