「除籍本」で感じる80年代 県立長野図書館で企画展

2016/11/08 11:03
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 県立長野図書館(長野市)が、蔵書から外した「除籍本」の一般配布に合わせて、本のタイトルやテーマから時代の空気を感じる企画展を開いている。今回整理した2千冊のうち、1980年代の約500冊を出版年ごとに並べ、その年々に県内外で起きた出来事や流行語、ヒット曲を紹介している。

 会場には、堺屋太一、丸谷才一、俵万智ら80年代を代表する作家などの作品がずらり。それぞれの近くには出版年と世相を記したパネルを設けた。例えば1980(昭和55)年のパネルには、東京・原宿で踊る少年少女「竹の子族」が流行語だったことが記され、翌年に放映が始まったテレビドラマ「北の国から」の脚本家倉本聰さんの著作を置いている。

 本の装丁や表題からも時代の雰囲気を感じ取れる。NHK連続テレビ小説「おしん」が大ヒットした83(昭和58)年はテレビドラマを論評した本が、男女雇用機会均等法が施行された86年には女性の働き方を論じた本が目立つ。長野冬季五輪誘致が閣議で了解された89年は、海外留学などに目を向けた本が目を引く。

 企画展を担当した司書の小沢多美子さん(39)は「女性の社会進出や学校教育など、今につながるキーワードが多い時代。80年代に生まれていない世代にも楽しんでほしい」と話していた。

 24日まで(月曜休館)。除籍本は自由に持ち帰ることができる。

写真説明:展示に工夫を凝らした除籍本の企画展

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