諏訪美術の歴史を振り返る 市美術館60周年記念展

2016/10/08 12:03
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 諏訪市美術館は8日、開館60周年を記念した展覧会を同館で始める。明治期から現在までの諏訪地方の美術活動の歴史を振り返りながら、地元で活躍した作家の絵画や彫刻などを紹介する。同館は「諏訪の美術の礎を築いた芸術家たちの作品を多くの人に見てほしい」としている。

 市美術館の建物は、温泉保養施設「片倉館」の付属施設「懐古館」として1943(昭和18)年に建設。戦後、地元作家や疎開していた芸術家が懐古館を借りて「諏訪美術館」と称し、美術展を開いたりする活動を展開した。50年に片倉館から諏訪市に寄付され、56年に市美術館として開館。国内の有名作家や郷土作家の近代美術を中心に約1400点の作品を収蔵している。

 60周年記念展は、前期(8〜25日)と後期(11月12日〜12月17日)で展示品を入れ替える。前期では、明治末期に米国に留学して西洋美術に触れた諏訪市出身の洋画家原輝美さん(1884〜1966年)が描いた裸婦や、諏訪美術館の活動を主導した同市出身の彫金作家浜達也さん(1913〜89年)、市美術館開館当初に作品集めに奔走した下諏訪町出身の彫刻家大和作内さん(1894〜1990年)の作品など約50点を展示。当時の写真や年表で歴史を紹介する。後期では、諏訪市出身の彫刻家細川宗英さん(1930〜94年)など、同館が所蔵する主要作家の作品を並べる。

 10月10日午後2時から記念トークがあり、同館学芸員の矢ケ崎結花さん(29)が市美術館の歴史やこれまでの活動などを解説。今後の美術館のあり方について参加者と意見交換する。

 入館料は一般300円、小中学生150円(諏訪地域在住、在学の小中学生は無料)。諏訪市の広報誌「広報すわ」10月号を持参すると、1冊につき5人まで無料で入館できる。問い合わせは同館(電話0266・52・1217)へ。

写真説明:諏訪の美術の歴史を振り返る諏訪市美術館の開館60周年記念展

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