平和への思い響く合唱組曲 上田で25日初演へ制作発表

2016/09/05 10:07
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 平和への祈りを込めた合唱組曲「こわしてはいけない」の作詞をした戦没画学生慰霊美術館「無言館」(上田市)館主の窪島誠一郎さん(74)と、作曲を手掛けた作曲家の池辺晋一郎さん(72)が4日、上田市内で制作発表の記者会見を開いた。25日に上田市交流文化芸術センター「サントミューゼ」で開くコンサートでの初演を前に、2人は詞と曲に込めた思いを語った。会見後、池辺さんの指揮で有志らが合唱を練習した。

 「人は絵を描きたい」「半分の自画像」「抱きしめよう」などの6章で構成。戦争を拒む言葉や憲法を守りたいとの思い、「愛する人を抱きしめよう」といった言葉が並ぶ。

 会見で窪島さんは「美術や音楽に打ち込めるのも平和があるから。守っていきたいもの、こわしてはいけないもの、そのことで頭がいっぱいになり詞を書いた」と訴えた。池辺さんは「2カ月くらいで一気に曲を書いた。それだけ窪島さんの詞には音楽的に心を揺さぶられた。思いを発信する重要な機会。力を結集して高らかに歌い上げたい」と語った。

 公募で集まった県民ら約150人が、池辺さんの指揮で練習。抑揚をつけながら力強く歌った。曲作りは、合唱による平和運動「うたごえ運動」に取り組む県うたごえ協議会(長野市)などでつくる制作委員会が、来年に開館20年を迎える無言館の記念事業で企画した。

 25日は午後2時開演。窪島さんと池辺さん、信濃毎日新聞社の丸山貢一論説主幹の3人による鼎談(ていだん)の後、池辺さんの指揮とピアノ伴奏で歌う。問い合わせは事務局の深町一郎さん(電話090・1868・4349)へ。

写真説明:制作発表で話す窪島さん(左)と池辺さん(写真上)。合唱組曲「こわしてはいけない」の練習で指揮する池辺さん=4日、上田市

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