勘太郎と井月、幕末の伊那谷考える 9月のまつりでシンポ

2016/08/30 11:10
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 幕末から明治期に伊那谷を放浪した俳人井上井月(せいげつ)をしのんで9月3、4日に伊那市で開く「千両千両井月さんまつり」を前に、同市美篶出身の編集者・ライターの伊藤春奈さん(38)=東京都=が28日、市内で記者会見し、まつりをPRした。

 まつりでは3日、幕末を舞台に、戦中・戦後にヒットした映画の主人公「伊那の勘太郎」と井月を通じて幕末の伊那谷を考えるシンポジウムがあり、勘太郎に関する著作がある伊藤さんも出席して意見を交わす。

 勘太郎は架空の人物だが、勘太郎を考察することで「間接的に井月が生きた当時の歴史的背景を知ることにつながる」と伊藤さん。郷里を捨て、孤独だった点で勘太郎と井月は通じるとし、映画の主題歌「勘太郎月夜唄」を太平洋戦争中、日本兵が異国で歌っていたという逸話を紹介。「故郷を思う歌詞が共感を呼んだのではないか」と話した。

 まつりはいなっせを主会場に実行委員会などが主催。伊藤さんや高橋敏・国立歴史民俗博物館・総合研究大学院大学名誉教授らによるシンポジウムは3日午後1時半から。問い合わせは市教委(電話0265・78・4111)へ。

写真説明:伊那の勘太郎と井上井月について語る伊藤さん

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