原村の森に古楽の調べ 9月に祭、演奏体験やパレードも

2016/08/26 11:24
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 15世紀以前の中世やルネサンス期、バロック期の音楽「古楽」を愛好する原村の小堀紀雄さん(75)らが、八ケ岳山麓の豊かな自然に囲まれた村の雰囲気に合う―と古楽の魅力をPRし、普及に取り組んでいる。有志で「音楽の生まれる村『はらむら』実行委員会」をつくり、9月17〜19日、村内の八ケ岳中央高原キリスト教会と八ケ岳自然文化園で「はらむら古楽祭」を開く。プロ奏者の演奏会のほか、リコーダーの公開レッスン、バグパイプ演奏体験、古楽器奏者が演奏しながら来場者とペンション村を歩くパレードなどを計画している。

 小堀さんによると、八ケ岳山麓にはチェンバロやピアノの前身とされる鍵盤楽器「クラビコード」などの製作者が多く住み、村内では3年前から古楽合唱団が活動している。

 小堀さんは10年ほど前に原村へ移住するまで、バッハの曲を歌う東京のアマチュア合唱団で活動していた。「演奏会後にホールを出ると、日常生活に引き戻される東京と違い、村では静かな森が続く」と小堀さん。古楽の余韻を楽しめる環境がある村で多くの人に魅力を知ってほしいと、昨年、東京在住の指揮者花井哲郎さん(56)、村内の鍵盤楽器奏者杉本周介さん(44)らと古楽祭を始めた。

 古楽祭では、バロック中期のドイツの作曲家パッヘルベルのオルガン作品、バロック後期のイタリアの作曲家ビバルディの「四季」や協奏曲、合唱曲などを復元した古楽器を使って披露。古楽器のリコーダーは管が太くて音域が狭く、バロックバイオリンは山なりの弓を使って弾く特徴がある。

 杉本さんによると、古楽器は現代楽器に比べて音量、響きともに少ないが、「静かな原村の森ではその繊細な音が映える」。小堀さんは「参加して魅力を知った人たちが、今後の祭りを一緒につくり上げてくれたらうれしい」と話している。

 演奏会は一部を除き3千〜4500円、公開レッスンは5千〜1万円、バグパイプ演奏体験は2千円。問い合わせは小堀さん(電話090・2650・9587)へ。

写真説明:古楽祭に向けてオルガンを練習する杉本さん(手前)と小堀さん

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