野麦街道、歴史をたどる 松本・歴史の里、道具や写真紹介

2016/08/20 12:02
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 松本と岐阜県の飛騨高山を結ぶ野麦街道について紹介する企画展「工女宿宝来屋と野麦街道」が、松本市歴史の里(島立)で開かれている。製糸工場で働く工女が街道を行き来した際に宿泊し、同市奈川から移築した建物「工女宿宝来屋」が会場。建物の内部に、街道のルート変遷を紹介する地図や街道を行き来した人が使った道具、写真など約60点を展示している。9月11日まで。

 「野麦街道ってなに?」のコーナーでは、人と物が行き交った生活道としての様子を伝える。街道は鎌倉時代から戦国時代にかけては安房峠を越えるルートが多かったが、1724(享保9)年の史料によると、その後、安房峠を通る道筋が「山道」となり、木曽から野麦峠を通るルートが「本道」になるなど、変遷を地図と共に紹介している。

 荷物を運ぶ歩荷(ぼっか)が立ったまま休む時に使った木の棒、わらや木でできた牛のくら、接ぎ合わせた跡が残るわらぐつなどの民具も展示。実際に手で触ることができる。「工女と宝来屋」のコーナーでは、大正時代の宝来屋の宿帳(宿泊人名簿)を並べた。

 「野麦街道を歩いてみよう」と題したコーナーでは、街道の道端に残る道標や石仏、工女宿の跡などの場所を写真と地図で紹介した。企画展を担当する千賀康孝学芸員(33)は「街道沿いには当時の趣が多く残っている。ぜひ足を運んでみてほしい」と呼び掛けている。

 観覧料は大人400円、中学生以下無料。月曜休館。9月10日には工女姿になる着付け体験を開く予定だ。

写真説明:手作りのわらぐつや宿帳などが並ぶ企画展「工女宿宝来屋と野麦街道」

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