口で描き…集大成の画集出版 水村さん、東御や千葉拠点に

2016/08/17 09:58
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 少年時代の感電事故で両腕を失い口で絵筆をくわえて描く画家、水村喜一郎さん(70)が「水村喜一郎画集」を出版した。千葉県鴨川市の自宅アトリエと東御市本海野の水村喜一郎美術館を行き来しながら制作している。中学生時代から最近までの油彩148点とデッサン3点を収録、集大成となる画集だ。

 画集は縦24・5センチ、横26センチ、144ページ。「引き込み線のある風景」「運河の工場」といった東京の下町周辺を題材にした絵をはじめ、海辺や漁村、フランスの街角、少年時代の友人などを描いた作品を収めた。交流のある信濃デッサン館(上田市)の窪島誠一郎館主が序文を寄せ、水村さんの絵について「『静けさ』と『華やぎ』という、相反した二つの特徴を合わせもっている」と評した。

 「どこに行っても自分が生まれ育った下町のような絵を描いてしまう。心のふるさとなのかもしれない」と水村さん。画集は3冊目だが、「まだ描きたいことが山ほどある」と意欲は尽きない。

 画集は水村喜一郎美術館でも販売する。4500円。問い合わせは同美術館(電話0268・71・5242)へ。

写真説明:集大成となる画集を見る水村喜一郎さん(左)

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