満蒙開拓の歴史を後世に 豊丘で中学生提案の平和展

2016/08/13 11:02
ODEK2016081300665001.jpg

 下伊那郡豊丘村の交流学習センター「ゆめあるて」で18日まで、「豊丘の満蒙(まんもう)開拓・平和展」が開かれている。満蒙開拓の歴史を後世に引き継ぎたい―と豊丘中学校の生徒が開催を提案し、村と村教育委員会が企画。現在の豊丘村から旧満州(中国東北部)に渡った人たちが使った農機具を展示したほか、食料不足や旧ソ連による抑留など当時の状況を生徒が村出身の元開拓団員から聞き取り、感想も紹介している。

 旧河野村と旧神稲村(現豊丘村)からは、開拓団や満蒙開拓青少年義勇軍として約650人が満州に渡り、逃避行で集団自決した人もいる。豊丘中の生徒たちは、村内にある慰霊碑の存在をもっと知ってほしい―と、説明看板の設置を村側に要望。現在、整備が進んでいることも紹介されている。

 生徒が書いた聞き取りの感想には「自決するためわが子の首を絞めた母はどんな気持ちだったのだろうか」「慰霊碑にびっしりと書かれた名前を見ると胸が痛くなった」といった記述があり、立ち止まって眺める人も多かった。

 村内の母の実家に帰省した埼玉県戸田市の中学2年日高愛実さん(13)は「同世代の人たちが地域の歴史に目を向けて深く調べていることに驚いた。平和の尊さを知る良い機会になった」と話した。

 午前9時〜午後5時(最終日は午後3時まで)。無料。

写真説明:豊丘中の生徒が聞き取った満蒙開拓の歴史に関する展示も並べた会場

北陸と信州・長野、新潟の観光情報が満載! 北陸・信越観光ナビ