国宝「寒山図」初公開 諏訪・サンリツ服部美術館

2016/07/15 11:34
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 諏訪市湖岸通りのサンリツ服部美術館は8月2日まで、企画展「禅宗と茶の湯の美」の前期展示をしている。セイコーエプソン(諏訪市)初代社長の故服部一郎さんの没後30年特別企画で、国宝の水墨画「寒山図(かんざんず)」を初めて展示。茶席で飾る掛け物として使われた禅宗の高僧の墨跡や茶道具計48点が並ぶ。

 国宝の寒山図は、木の下に立つ唐時代の僧「寒山」を描いた縦98・6センチ、横33・7センチの作品。日本の禅僧画家・可翁(かおう)が14世紀の南北朝時代に手掛けた。2010年から2年かけて修復し、外気に慣らすため、1年土蔵で保管していた。

 鎌倉時代に来日した宋の禅僧、兀庵普寧(ごったんふねい)が1265(文永2)年に書いた法語には、「如何是佛即汝便是」(仏とは何であるか。汝(なんじ)の心こそ仏である)などと書かれている。水平に見るとはかま姿の人に見えるふくよかな形の器「青磁袴腰香炉銘青柳」や、丸ナス形の器「唐物茄子茶入銘紹鴎茄子」も並べている。

 25日午後1時半から、野村美術館(京都市)の谷晃館長による講座「侘数寄(わびすき)の美」を開く。要予約。後期展示は8月4日から9月4日までで、国宝の茶わん「白楽茶碗(ちゃわん)銘不二山」などを展示する。問い合わせはサンリツ服部美術館(電話0266・57・3311)へ。

写真説明:国宝「寒山図」(左)が初公開された企画展

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