内政の苦労にじむ信之の朱印状公開 上田・下武石の博物館

2016/07/01 10:08
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 上田市下武石の「武石ともしび博物館」は、松代藩真田家初代藩主の真田信之(1566〜1658年)が、上田藩主として武石地域を統治していた1619(元和5)年に地元の代官へ土地を与える際に出した朱印状の複製を制作し、1日から展示する。館内で開催している特別企画展「真田太平記にみえる灯火器展」に合わせた。一般公開は初めて。

 信之は関ケ原の戦い(1600年)の後、弟の信繁(幸村)と共に九度山(現和歌山県九度山町)に蟄居(ちっきょ)した父昌幸に代わり、武石地域を含む小県郡などを統治。1622(元和8)年に松代藩(現長野市)の藩主となった。

 朱印状は、信之が武石地域の代官小山久介(きゅうすけ)に宛てたもので、農民をまとめて年貢を納めたことへの褒美として荒れた田畑約8250平方メートルを与える―と書かれている。ともしび博物館によると、当時は耕作を放棄して失踪する農民も多く、年貢の徴収にも苦労した。代官に褒美を与えることで職務を全うさせる内政の苦労がうかがえるという。

 朱印状は地元在住の小山の子孫が所蔵しているが、これまで一般の目に触れる機会はほとんどなかった。同館はNHK大河ドラマ「真田丸」の放送で真田氏が注目されている機会を捉え、地域にゆかりの深い信之についての史料を紹介することにした。

 展示は12月25日まで。午前9時〜午後4時。高校生以上400円、中学生以下200円。月曜日と、祝日の翌日は休館。問い合わせは武石ともしび博物館(電話0268・85・2474)へ。

写真説明:真田信之が武石地域の代官に宛てて出した朱印状の複製

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