小諸市動物園のクマ天国へ シカとオシドリ誕生癒やしに

2016/06/23 10:09
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 小諸市動物園で今月、新しい命の誕生と長年愛された動物との別れが続いた。14年間飼育した雄のツキノワグマの「力(りき)」が死んだ一方、ヤクシカの子ども1頭とオシドリのひな4羽が生まれた。飼育員たちは悲しみをこらえつつ、子鹿やひなの成長を見守っている。

 子鹿は3日にシカ舎で誕生。今年5月と1年前も1頭ずつ子鹿が生まれたものの、生後すぐカラスに襲われるなどして死んだといい、2週間以上順調に育つのは4年ぶりだ。オシドリのひなは子鹿の誕生の翌日にかえり、2年ぶりという。ともに母親の後をくっつくように歩き、愛らしい姿を見せている。

 しかし、約1週間後の10日午後、おりで力が死んでいるのが見つかった。力は2002年に新潟県で親を失い、保護した男性から同園が引き取った。飼育員の佐藤清英さん(44)によると、人間のようなしぐさであおむけに寝る姿が人気だったが、5月下旬から食欲が落ちていたという。

 同園が11日から力のおりの前に設けた献花台には好物だったリンゴも供えられ、用意したノートには来園者が「本当に残念で切ないです」などとつづっている。当初子熊だった力を自宅に連れ帰って世話した佐藤さんは「つらくて泣きたいぐらい」。そんな中、すくすく育つ子鹿とオシドリのひなに癒やされている。「力の代わりではないけれど、生まれた子どもたちが頑張って生きてくれればいい」と前を向いている。

 力の献花台は26日まで設置予定。子鹿とオシドリのひなはともに公開中だ。

写真説明:今月誕生したヤクシカの子ども

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