信繁の敵、長沼藩主に光 7月から長野で講座

2016/06/18 12:18
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 長野市長沼地区の長沼りんごホール(長沼公民館)と住民団体は7月から来年にかけて、NHK大河ドラマ「真田丸」の放送にちなみ、主人公の戦国武将真田信繁(幸村)と同時代を生きた地元の長沼藩初代藩主佐久間勝之(1568〜1634年)に焦点を当てた講座を開く。勝之は信繁と幾つかの戦場で敵として戦ったとして、その生涯や活躍に迫る講演会やゆかりの地巡りを企画している。

 1568(永禄11)年に武田信玄が長沼城を拡張整備してから、2018年で450年の節目を迎えるのに向けた事業の一環。地区の住民団体「長沼『縁(えにし)』の会」と長沼歴史研究会も企画に加わる。

 勝之と信繁は年齢も近く、名の知れた戦で度々敵対した。例えば、豊臣秀吉が相模国(現神奈川県)の北条氏を滅ぼした小田原合戦(1590年)では、信繁は秀吉の家臣石田三成の軍に加わったとされ、勝之は北条の客将として参戦、降伏した。大坂夏の陣(1615年)では、信繁は徳川家康を追い詰めて討ち死にした一方、勝之は徳川秀忠の旗本として活躍し、長沼藩1万8千石の大名になった。

 「勝之が真田丸の舞台に絡んでいることはあまり知られていない」と、長沼りんごホールの担当者。講座は、こうした歴史を踏まえながら勝之を軸に地域の歴史を掘り起こす狙いで、7月20日午後1時半〜3時に同ホールで開く歴史ロマン講座「長沼藩主佐久間勝之物語」が皮切り。いいづな歴史ふれあい館(飯綱町)学芸員の小山丈夫さんが「戦国乱世を駆け抜けた二人の武将幸村と勝之。もう一つの物語」と題して講演する。

 10月20日の講座「真田氏と真田丸」は、元県立歴史館総合情報課長の宮下健司さんが講師。12月に予定する講座「長沼藩佐久間家の江戸屋敷」は、ふれあい館の職員を講師に、長沼藩の江戸藩邸の変遷をたどる。

 11月には長沼藩ゆかりの地を訪ねる「歴史ロマン散歩」を開き、群馬県嬬恋村の鬼押出にある観音堂を訪れ、長沼藩3代藩主勝豊の石灯籠を見学する。来年4月には、長沼藩の飛び地があった滋賀県高島市や、勝之の兄たちが戦った1583(天正11)年の賤ケ岳(しずがたけ)の戦いの地を訪れる予定だ。

 申し込みは長沼りんごホール(電話026・295・9697)へ。

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