松本の考古博物館が特別展 開館30周年記念

2016/06/18 12:15
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 松本市中山の市立考古博物館が今年で開館30周年を迎えたことを記念し、特別展を26日まで開いている。同館の前身に当たる中山考古館は、中山地区の遺跡や遺物を守ろうとする住民有志の取り組みがきっかけになって1931(昭和6)年に設立された。こうした歩みを当時の写真や資料、遺物100点余と共に紹介し、地域と考古学とのつながりを伝えている。

 中山地区には鍬形原古墳群や古代に朝廷直属の牧場だった埴原牧(はいばらのまき)、戦国時代の山城・埴原城跡といった遺跡が点在する。遺物や遺跡が壊されたり散逸したりするのを防ごうと、地元有志が大正初期に郷土研究会をつくり、遺物の収集・保存を開始。16年に中山尋常高等小学校(現中山小学校)に遺物を展示する「考古室」ができ、中山考古館の開設につながった。

 特別展では、こうした取り組みを年表で紹介。明治時代に東京の研究者が中山地区を訪れて調査した内容が掲載された雑誌のコピーなどを展示した。7世紀に造られたとされる柏木古墳から出土した勾玉(まがたま)や、石室内の遺骨や副葬品が置かれた場所を大正時代にまとめた見取り図も並ぶ。

 中山地区について市立考古博物館の赤羽裕幸学芸員(42)は「古くから考古学への関心があり、文化財を地域で守る意識が高かった地区。松本の考古学の原点となったのではないか」と話す。

 観覧料200円(中学生以下無料)。月曜休館。問い合わせは同館(電話0263・86・4710)へ。

写真説明:中山地区で出土した勾玉などの遺物を展示し、地域と考古学のつながりを紹介している松本市立考古博物館の特別展

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