躍動感ある文字「動書」展 長野市芸術館で10日まで

2016/06/08 09:47
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 墨の濃淡や線の太さで躍動感のある文字を書く「動書」の作品展が長野市緑町の市芸術館で開かれている。「鳥」をテーマに、羽ばたく様子などを大胆な筆遣いで表現。会場は、演劇での利用を主に想定して造られた多目的ホール「アクトスペース」で、広々とした空間に天井から作品をつるし、展示方法も工夫した。

 市内などの愛好者約20人でつくる「動書会」が40点を展示。テーマは、5月開館の同館が「将来に向けて羽ばたいてほしい」との思いを込めて設定したという。それぞれ線の太さや勢いの違いを出し、文字が立体的に見えるように書いた。線をかすれさせたり、墨をにじませたりした作品もある。

 アクトスペースは間口、奥行きとも18メートル、高さ8メートルほど。「鳥」と書いた18点を天井からつり下げ、照明を当ててそれぞれ空を飛ぶ様子を表した。床に置いた作品を背後から光らせ、文字が浮かび上がって見える演出も採用。客席の段差を生かして、見る位置の高さを変えながら眺めてもらう。

 ほかに、NHK大河ドラマ「真田丸」をイメージし、「義」「戦」などの作品もある。

 動書会代表の五條貴美花(本名・高坂朝子)さん(72)=長野市=は、県カルチャーセンター(長野市)の動書の講座で講師も務める。「墨の濃淡が生む、力強く繊細な文字の雰囲気を味わってほしい」とし、「アクトスペースの使い方としても、新しい展示方法の先駆けになればいい」と話していた。10日まで。

写真説明:天井からつり下げ、飛んでいる様子を表現した「鳥」の書=長野市芸術館

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