手作り絵本、個性味わって 飯田で巡回展

2016/05/14 11:37
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 手製の絵本作りに取り組む長野、岐阜、愛知3県の各団体による「第35回手づくり絵本巡回展」の飯田市での展示が13日、追手町の市立中央図書館で始まった。しっとりと読ませる絵本から思わず笑いがこぼれる絵本まで個性豊かな151作品を展示。昨年4月に白血病で11歳で亡くなった飯田市の熊谷モモさんの最期を記録した絵本「モモちゃんおつかれ!」もある。

 モモさんの祖母小池秀子さん(73)=飯田市丸山町=は、30年以上前に絵本作りを始めた。ダウン症児として生まれたモモさんの絵本は、出生後から10冊以上を作製。最後の1冊は、亡くなる直前の闘病の様子から葬儀までを温かみのあるちぎり絵で描写している。表題は、3学年上で仲良しだった姉が、モモさんとの別れの時に掛けた言葉から付けた。

 モモさん以外にも家族を題材にするなどした絵本を50冊以上残してきた小池さんは、絵本が「家族の歴史になっている」。巡回展に並ぶ絵本は、家族との思い出を残したり、地元の昔話を描いたりとさまざま。絵は描かずに食品や金券などの懸賞に当たった記録をユーモアあふれる文章とともに残している変わり種もある。

 飯田下伊那地方の手作り絵本の会「おむすびの会」の会長、桜井ますみさん(57)=飯田市松尾代田=は「絵本は作った人の個性がそのまま出る」とし、来場を呼び掛けている。15日までの午前10時〜午後6時(15日は午後4時まで)。入場無料。問い合わせは中央図書館(電話0265・22・0706)へ。

写真説明:巡回展に展示されている絵本「モモちゃんおつかれ!」と作者の小池さん

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