本尊と心つながる御開帳 長野・長谷寺に多くの参拝

2016/04/22 10:21
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 長野市篠ノ井塩崎の長谷寺(はせでら)は、普段は秘仏として観音堂の厨子(ずし)に収めている本尊十一面観世音菩薩(ぼさつ)の御開帳を行っている。7年目に1度の行事で、観音堂の前には回向柱(えこうばしら)が立ち、本尊と善の綱で結ばれている。宝物展で寺に伝わる仏像などを拝観でき、21日も大勢の参拝者が足を運んだ。

 観音堂では、御開帳記念として新たに作った寺の縁起「白助(しらすけ)物語絵伝」の掛け軸を特別公開している。岡沢慶澄住職(49)はこの日、善光寺如来の導きで観音に巡り合ったシラスケの翁が長谷寺を建てた―と絵解きで説明。これとは別に参拝者と般若心経を唱えた際は、熊本地震に触れて「お祈りの功徳が届き、一刻も早く安らかな日々が戻ってくるように」と語り掛けた。

 絵解きを聞いた長野市桐原の編み物講師長沢与志乃さん(86)は「人生において思い上がらないことと、悲観しないことが大事と感じました」。本尊とつながる善の綱を手にお参りした同市篠ノ井小松原の甲田郷志(さとし)さん(87)は「御開帳は初めてで、100歳まで長生きしたいとお願いした。気持ちが一本になった」と話していた。

 宝物展は、鎌倉時代前期の仏師快慶の作と伝わる木造地蔵菩薩立像(市指定文化財)や、木曽義仲の活躍などが描かれた12枚の源平合戦図、神仏混交の僧形八幡神のほか、今ではほとんど失われた杉並木が描かれた「大門参道の図」(江戸時代)などが並ぶ。

 御開帳は5月8日までの午前10時〜午後4時。宝物展ともに拝観無料。

写真説明:本尊十一面観世音菩薩(右)と善の綱で結ばれる参拝者

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