記憶「つなぐ」震災前後の宮城 松本市中央図書館が写真展

2016/03/11 10:34
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 11日で東日本大震災から5年となるのに合わせ、松本市中央図書館が、震災前後の仙台市と宮城県石巻市の様子を伝える写真展を開いている。記憶を引き継ごうと市民らが撮影した写真90点を展示。併せて震災や原発事故に関わる本約130冊も紹介している。4月3日まで。

 仙台市については市内10カ所の震災前後の写真を並べた。津波に襲われた宮城野区の元住宅街は一面原野のように草が伸びている。3千人以上が亡くなり行方不明者も400人を超える石巻市も、壊れた家々の様子が痛々しい。それぞれ時間が経過して施設が新設されるなど復興の状況も伝えている。

 仙台市の写真は、市民による撮影画像を収集する同市のNPO法人「20世紀アーカイブ仙台」から借りた。中央図書館の村山秀幸館長(57)が昨年、同法人副理事長と図書館対象の研修会で知り合ったことをきっかけに依頼。石巻市の分は、松本市が職員を派遣するなど支援してきた縁で提供を受けた。

 展示を見た松本市の佐々木恵子さん(60)は、震災の2カ月後に現地を訪れたといい、「その場にいられないほどの衝撃だった。忘れてはいけない」と振り返っていた。村山館長は「記録して伝える役割は、図書館の在り方にも通じる。関連書籍など資料と照らし合わせて見てほしい」と話している。

写真説明:東日本大震災当時の仙台市と宮城県石巻市の写真展。関係図書も紹介している

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