謎解きゲームで歴史感じて 伊那の旧図書館「財宝」探し

2016/03/09 10:26
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 戦後に進駐軍に接収された旧上伊那図書館が前身の伊那市創造館は、館内を巡って同図書館にまつわる謎を解き、架空の「財宝」を見つけるゲーム「上伊那図書館に隠された財宝を探せ!」を始めた。戦前からの同図書館の歩みを伝える展示に併せて企画し、史実と虚構を織り交ぜている。「貴重な資料を見て、昭和モダンな雰囲気を味わってほしい」と呼び掛けている。

 創造館によると、1945(昭和20)年8月の敗戦後、同図書館に米兵70人が約3カ月滞在。米兵が「Jack」とサインした本棚が今も残る。上伊那地方には戦争末期、謀略兵器などを開発した陸軍登戸研究所が疎開していた。

 ゲームは、図書館の接収は同研究所が館内に隠した財宝目当てだったが、米兵の1人が財宝をこの地に残すため再び館内に隠した―と設定。図書館の見取り図にある場所を順番に巡り、図に記されたヒントを基に、財宝への鍵になる八つの数字を探す。「郷土の歴史も学べる」と創造館学芸員の浜慎一さん(39)。

 創造館によると、同図書館は30年に建築。基礎部分などはそのままに再整備し、2010年に創造館が開館した。ボイラー室など当時の設備も残る。展示では、37年度に当時の県学務部が同図書館を徴兵検査会場にするため出した通知、明治期の小説など1万7千点以上が並ぶ。

 ゲームは見取り図など一式200円、展示は観覧無料で、5月30日まで(原則火曜と祝日の翌日休館)。13、27日、4月10、24日に展示のガイドツアーがある。問い合わせは創造館(電話0265・72・6220)へ。

写真説明:「財宝」を見つけるための見取り図(左下)と、米兵のサインが残る本棚(右中央)

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