震災5年、祈りの調べ 松本の教会で11日演奏会

2016/03/09 10:24
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 松本市のザ・ハーモニーホール(市音楽文化ホール)の専属オルガニスト原田靖子さん(44)=安曇野市=と県外の演奏家ら4人のグループが、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故から5年となる11日、チャリティー演奏会を松本市開智の日本キリスト教団松本教会で開く。原発事故で避難を続ける住民の支援に携わるメンバーが、自作の絵と詩を紹介。合間に原田さんらが宗教曲を演奏する。

 絵と詩は、避難者支援組織を主宰する信木美穂さん(48)=東京都=が制作。ヒマワリの花や虫捕り網を手にした子ども、赤ん坊を抱いた女性らが水彩やアクリル絵の具で描かれ、何かを訴え掛けるような視線を向けている。被ばくによる健康被害を恐れたり、避難で家族が離れて暮らさなければならない状況を切ながったりする子どもたちの声が、作品のきっかけになったという。

 信木さんは絵と詩を紹介し、被災地に思いをはせる機会をつくりたいと考え、2012年夏にコンサートの企画・運営を手掛ける友人の木田いずみさん(49)=埼玉県=に相談。宗教曲も歌う木田さんが、友人の原田さんとチェロ奏者に声を掛け、間もなく4人で演奏グループ「ミホプロジェクト」が発足した。

 4人はその年の9月に東京で初演。横浜、北海道などでも演奏し、今回は14年4月に原田さんが活動拠点を移した松本市を会場に選んだ。歌を担当する木田さんは「松本は原発事故の影響を逃れてきた人が多い場所。今も収束していない事故について考える日にしたい」と話す。

 当日の演奏は午後2時半と7時で、入場料1500円(18歳以下500円、未就学児無料)。収益は福島県の子どもが親元を離れ松本市で学ぶ「まつもと子ども留学」の運営NPO法人に寄付する。問い合わせは松本教会(電話0263・33・4653)へ。

写真説明:11日に演奏するパイプオルガンを調整する原田さん

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