善光寺と諏訪信仰、関係は 交流の歴史、長野で講座

2016/03/03 09:50
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 諏訪大社御柱祭を前に、善光寺と諏訪信仰との関わりを考える公開講座が2日、長野市の西光寺で開かれた。諏訪の信仰、考古、民俗などを探究する有志団体「スワニミズム」事務局長の石埜(いしの)三千穂さん(51)=諏訪郡下諏訪町=が、善光寺周辺の地名や伝承に隠された諏訪との古い交流の一端をひもといた。

 宗教、宗派を超えた学びの場を提供している「ながの南無の会」(長野市)が主催。

 石埜さんは、諏訪系の神社が長野市内に200社を超えることを地図で示し、「長野市は諏訪神社に満ちているんです」。次いで市内の地名「三才(さんさい)」を例に、中世に広まった諏訪由来の御射(みさ)山神事に通じると紹介した。

 また、全て諏訪系の善光寺三鎮守について、その一つの武井神社では、境内裏手にまつられた神がかつて武井エビスと呼ばれていた点に注目。諏訪大社下社秋宮(下諏訪町)の裏手にも恵比須社があり、神官トップだった「武居祝(ほうり)」の居館があったとした。

 一方、市内に多い御柱祭については、建て方や本数、形などが諏訪とは異なるものも多いと指摘。善光寺御開帳の際に建てる回向(えこう)柱の影響が考えられる柱もある、との見方も示した。

 会場からは「諏訪の視点でみると善光寺も今までと違って見える」との声も。石埜さんは「善光寺も諏訪も調べれば調べるほど深い。今後も双方で情報交換していきたい」と話していた。

写真説明:善光寺と諏訪との関係について話す石埜さん(右奥)の話を聞く市民ら

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