「祁山之孔明図」4年ぶり公開 岡谷美術考古館で最大

2016/02/25 11:11
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 岡谷市中央町の市立岡谷美術考古館は、開催中の収蔵品展「美術考古館の隠れた名品、一挙公開」で、江戸、明治期に活躍した日本画家の狩野芳崖(ほうがい)(1828〜88年)が手掛けたとされる大作「祁山之孔明図(きざんのこうめいず)」を展示に加えた。公開は4年ぶりで、同館が現在地に移転した2013年11月以降初めて。収蔵品の中で最も大きく、同館は「見応えのある作品」としている。

 中国・三国時代、蜀の諸葛孔明が馬車に乗って軍を指揮する姿やその他の武将を描いた。高さ173センチ余、横86センチ余のふすま絵8枚で構成。狩野芳崖は制作開始から6年ほどで亡くなり、作品には着色されず白いまま残っている部分があり未完成という。繊細な筆遣いながら、登場人物の躍動感を伝える。

 市が1985(昭和60)年に市民から購入したが、市議会で真贋(しんがん)をめぐる論争もあった。学芸員の鮎沢諭志さん(39)は「高い技術で描かれた市民の財産」とアピールしている。収蔵品展は3月6日まで。

写真説明:狩野芳崖作とされる「祁山之孔明図」

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