「忍者の火薬」燃焼実験 3月の信毎こどもスクール講師

2016/02/03 10:11
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 三重県伊賀市などと連携して忍者文化を地域活性化に生かす取り組みをしている三重大の忍者研究プロジェクトのチームが2日、滋賀県長浜市の花火工場で、江戸時代の忍術書「万川集海(まんせんしゅうかい)」に記された火術の効果や威力を検証する燃焼実験をした。計5種類の火器や火器に使う火薬を再現し、燃え方や煙の上がり方などを確かめた。

 チームを統括する人文学部の山田雄司教授(48)によると、火術は忍者の技術の中でも高度といい、火術の研究は当時の技術水準を知ることにもつながるという。実験は、万川集海にある分量や図解を基に各成分の割合を決めた。

 諏訪市の全国新作花火競技大会で受賞経験もある柿木(かきのき)花火工業が協力。柿木博幸社長(46)がこの日、火薬を配合した。煙幕や、矢に付けて飛ばす火薬、火薬を竹筒に詰めて相手に火花を向ける火器などの実験をした。

 燃焼実験を担当する荒木利芳・三重大名誉教授(68)は「忍者は思っている以上に、科学的な能力や知識があったのではないかと感じた」。山田教授は「それぞれの火器の用途に合った配合をしている。煙幕は、相手が驚いている間に逃げることができ、効果があると思う」と評価した。

 信濃毎日新聞社は3月21日、山田教授を講師に、忍者がテーマの第14回信毎こどもスクール(一般社団法人長野県新聞販売従業員共済厚生会共催)を松本市で開く。応募方法は2月13日付の信毎こども新聞面に載せる。

写真説明:火薬を使って再現した煙幕をビデオ撮影する三重大の忍者研究チーム

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