立川流の木彫、新たに40点 諏訪市博物館企画展

2015/12/26 11:32
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 諏訪市中洲の市博物館はこのほど、開催中の企画展「諏訪の工匠・立川一門―社寺建築と山車彫刻」を展示替えし、主に明治から昭和時代にかけて立川流三代富重(とみしげ)の弟冨種(とみたね)の子、湘蘭(しょうらん)(1864〜1943年)とその子冨尚(とみなお)(1886〜1959年)が作った床置きなど約40点を新たに並べている。亀や牛などを精細に表現している。

 立川流は、江戸時代に諏訪地方で栄えた宮大工の流派。諏訪大社上社本宮と下社秋宮の幣拝殿を手掛けた。展示作は、市内にある冨種の子孫の家に残されていた。大社が6月に平成の大修理を終えたのを記念して公開した。

 いずれも1本の梅の木から彫り出し、写実性が高い。湘蘭作「岩に亀」は岩の上の亀7匹を彫り、甲羅の模様、足や首のしわも表現。伏せた牛を彫った冨尚作「寝牛」は、作品の下に鏡が置かれ、足の裏や腹の毛並みまで丁寧に彫られているのが分かる。子(ね)年生まれの湘蘭が好んだネズミや鶴、小づちの彫刻もある。

 学芸員の三嶋祥子さん(27)は「本物かと思うほど生き生きと彫られている」と話している。来年1月11日まで。9日午後1時半から展示解説がある。12月28〜31日は休み。

写真説明:動物を彫った床置きなど約40点が並ぶ企画展

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