復興願う東北の風景写真展 震災前の海岸など伊那で60点

2015/12/22 10:16
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 山岳写真家青野恭典(きょうすけ)さん(78)=東京=の写真展「みちのく光彩」が、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。40年以上通う東北地方の海岸や山など近作を中心に60点を展示。被災地を忘れないで―との思いを込め、東日本大震災後に毎年訪れている三陸地方の復興の様子や今なお残る津波の爪痕を伝えるコーナーも設けた。

 「黎明(れいめい)の北山崎」は縦2・4メートル、横3メートルの大作。岩手県田野畑村の入り組み、切り立った海岸の崖が迫ってくる。木々の霧氷を前景に海にそそり立つ「三王岩」は、2011年2月11日に同県宮古市田老で撮影。海上に漁船の光跡が細く延び、静けさに満ちた構図だ。この1カ月後、一帯は大津波にのまれた。

 青野さんは「特に三陸は大変な被害を受けたが、自然はほとんど変わっていない」と話す。会場には震災後に撮影した三王岩の写真も展示。岩の上や周りの松は以前のままだという。「よみがえろう三陸の海」のコーナーには、漁をする人たち、復興した道路や鉄道、プレハブの店などの一方、津波で骨組みだけになった建物などの写真が並ぶ。

 「三陸の海は元気で、若い人たちが頑張り始めていることを伝えたい」と青野さん。ライフワークという鳥海山などの山々、渓谷、森などの四季を追った作品もある。来年3月13日まで。今月30日〜1月3日休館。入場無料。

写真説明:ひときわ目を引く大型写真「黎明の北山崎」

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