和歌の世界、びょうぶや絵巻で 諏訪のサンリツ服部美術館

2015/12/12 11:06
ODEK2015121200517001.jpg

 諏訪市のサンリツ服部美術館は20日まで、びょうぶや絵巻を紹介する特別展「和歌と物語の美のかたち」の前期展示をしている。東洋美術品の所蔵で有名な大和文華館(奈良市)から借りた江戸時代の「伊勢物語図屏風(びょうぶ)」「源氏物語図帖」といった大きなびょうぶなど、来年1月の後期展示も含めて計37点を並べる。

 安土桃山時代の絵巻「東北院職人歌合(うたあわせ)絵巻」は、武士や檜物師(ひものし)、みこといった「職人」が、和歌を詠み合う勝負事「歌合」を楽しむ様子を描いている。それぞれが詠んだ歌と、描き手の判定で歌の勝敗も記されている。陰陽師(おんみょうじ)と医師(くすし)の歌は、どちらも優れて甲乙付けがたいとし、平安時代の「大和物語」の場面を引用して「2人の男から求婚された女のようだ」と描き手自らの気持ちを書き添えた。

 江戸時代の狩野派絵師、片山尚景が仕上げた「歌絵図屏風」は、京都・大堰(おおい)川(桂川)の四季を表現。夏は嵐山の鵜飼、秋は川に浮かべた木材を運ぶ様子を描いている。

 鎌倉時代の伝記「弘法大師伝絵巻」は、平安時代の僧・空海が建物の高い所に貼った書に向かって筆を投げた場面を描写。筆は宙を舞い、書き足りなかった部分を補ったように描かれている。

 14日は休み。一部の作品を入れ換える後期展示は1月4〜31日で、月曜休み。高校生以上千円。小中学生600円。

写真説明:古典にちなんだびょうぶなどが並ぶ特別展

北陸と信州・長野、新潟の観光情報が満載! 北陸・信越観光ナビ