旧ウイスキー蒸留所、最後の一般公開 御代田で25日

2015/10/23 10:25
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 御代田町は25日、同町馬瀬口の旧メルシャン軽井沢ウイスキー蒸留所跡地を一般公開する。跡地は現在、町が所有し、移転新築する役場庁舎の建設地として利用が決まっている。町は年内に蒸留所の解体工事を発注し、年度内に工事を終える計画で、今回が最後の一般公開となる。

 メルシャン親会社のキリン(東京)によると、蒸留所は1955(昭和30)年に建設が始まり、翌年に大黒葡萄(だいこくぶどう)酒の軽井沢工場として操業。58年に日本で初めてスコットランド産大麦を輸入し、ウイスキーの原料に使った。76年には国産初のシングルモルトウイスキー「軽井沢」を発売。蒸留所は2012年に閉鎖した。

 蒸留所跡地と東側の旧メルシャン軽井沢美術館跡地(1995年開館、2011年閉館)計約2・8ヘクタールは、町土地開発公社が13年3月に建物や設備と合わせて取得。14年12月に町が公社から1億3080万円余で取得している。

 今回、蒸留器がある製造場や貯蔵庫を公開する。敷地ではウイスキー関連の5社が、試飲などができるブースを設ける。町企画財政課は「製造場内の裏側も見学することができる。歴史がある蒸留所の最後の姿を多くの人に見てもらいたい」としている。

 町は、蒸留器や原材料の粉砕器など設備一式をインターネットの官公庁オークション(一般競争入札)に出品し、今年2月に入札を受け付けた。3月に輸入酒販売のガイアフロー(静岡市清水区)のグループ会社ガイアフローディスティリング(同)が505万円で落札した。

 ガイアフローによると、設備一式は11月に取り外して運び出し、ウイスキー製造のため、ガイアフローディスティリングが静岡市葵区で建設中の蒸留所に移設。蒸留器は四つのうち一つを使い、ほかは転売するという。

 公開時間は午前10時〜午後3時。入場無料。

写真説明:旧メルシャン軽井沢ウイスキー蒸留所の製造場(上)。製造場内にある蒸留器

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