菱田春草、人柄伝わる手紙 飯田で11月7日講演会

2015/10/10 11:37
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 飯田市小伝馬町の県飯田創造館は11月7日、市出身の日本画家菱田春草(1874〜1911年)が父と兄に宛てた手紙を紹介する文化講演会「菱田春草がふるさと飯田の父・兄に宛てた手紙」を開く。親族から手紙の寄贈を受けた下伊那教育会の菱田春草研究委員会元委員長、手塚俊尚さん(62)=高森町=が講師。春草の人柄や当時の美術界の様相をうかがえる内容だ。

 下伊那教育会の菱田春草研究委員会は1955(昭和30)年、春草を自主的に研究する教員の会として発足。春草の親族や、晩年の親友などにインタビューを重ね、春草の人柄を表す貴重なエピソードを記録してきた。

 手紙を寄贈したのは、春草の兄為吉の子どもたち。83年、春草に関心を持ち続け活動する委員会へ―と、春草の父鉛治と為吉に宛てた書簡など78点を寄贈した。

 手塚さんはそのうち4通を紹介する。20歳のころ、東京美術学校在学中に希望に燃えて為吉へ宛てたり、30歳のころ、米滞在中の貧しかった生活をつづったりしている。亡くなる直前に妻に代筆させ容体悪化を告げた手紙もある。

 手塚さんは「委員会の活動と親族の思いがつながって手紙が後世に残った。これだけ残っているのはすごい」と話す。「委員会が調べてきたことは、春草がどんな人生を生きてきたかを表す知的財産」としている。11月7日午後1時から、県飯田創造館で。入場無料。

写真説明:菱田春草が父と兄に宛てた手紙について話をする手塚さん

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