所蔵文書・写真で伝える戦争 長野市公文書館がパネル展

2015/10/10 11:35
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 長野市公文書館(箱清水)は9日、所蔵文書や写真で戦時下の市民の生活を伝えるパネル展「15年戦争下の長野市民1931―1945」を始めた=写真。終戦2日前の長野空襲の惨状を伝える写真などをパネル展示しているほか、旧村役場に残されていた召集令状(赤紙)受領証の原本など、初めて一般公開する資料を含む約50点を並べている。18日まで。

 同館は毎年秋に所蔵資料を紹介するパネル展を企画。今年は戦後70年を踏まえ、市民生活に戦争の影が色濃くなり始めた1931(昭和6)年の満州事変から終戦までの資料に焦点を当てた。

 市に合併する前の旧村役場に残っていた関連資料は一般向けに初めて公開。旧小田切村(現長野市小田切地区)役場にあった文書「北支事変書類」には、召集令状受領証などがまとめられており、市公文書館専門主事の松島耕二さん(54)は「戦況の悪化に伴い、臨時召集が増えたことが分かる」と説明する。

 47人が犠牲になった45年8月13日の長野空襲の惨状を伝える写真パネルは、長野駅周辺の建物が吹き飛ばされた様子などを紹介。住民に防空演習の徹底を呼び掛けるポスターも並べ、激化する空襲に備えた市民生活にも触れた。

 松島さんは「戦時の文書や写真を残してくれた人の気持ちに思いをはせる機会にしてほしい」と話している。入場無料で、午前9時〜午後5時(最終日は午後4時半まで)。10、12、17日は休館。

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