「あずさ」と走った20年 上田の車両民宿、11日感謝の集い

2015/10/07 10:24
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 JR東日本の特急「あずさ」として使われた車両を店内に置き、飲食・宿泊業を営む上田市小牧の「夢ハウス」は11日、車両を譲り受けて店に運んでから20年目を迎えるのを祝う集いを開く。夫婦で長年、店を経営してきた鈴木浩(こう)さん(64)が、支えてくれた人たちへの感謝の思いを伝えるために企画した。参加者を募集している。

 夢ハウスは1995年、手作り靴の店として誕生した。鈴木さんがあずさを店に置いたのは翌年12月。その年の初夢で、あずさに乗って旅をする夢を見たのがきっかけだった。店にあずさを置きたいと思い焦がれる気持ちを止められなくなった鈴木さんは、JR東日本長野支社(長野市)に何度も通って交渉した。

 苦労の末に購入したあずさの車内は、畳敷きの民宿として生まれ変わり、これまで2千人超が宿泊した。車内アナウンスや警笛を響かせる車両は現役当時をほうふつさせる。圧倒的な迫力を前に、訪れる多くの人が胸を躍らせたという。店を訪れた後、鉄道会社に就職して車掌になる夢をかなえた子どもも20人ほどいるという。

 車両を店に置くという奇抜なスタイルだが、妻信子さん(63)や夢ハウスを訪れた人たちがいたからこそ、ここまで来られたと、鈴木さんは実感している。

 集いには、丸子町(現上田市)出身の落語家立川談慶さんらをゲストに招いており、癒やしの音楽やハープの演奏とともに、これまでの歩みを振り返る。96年の初夢で駅に降り立った鈴木さんが見たのは、世界中の人が歌って踊って楽しむ光景。鈴木さんは「『一緒に夢をかなえよう』と語り合う仲間が集う場になればうれしい」と話している。

 集いは午後4〜8時。会費3千円。問い合わせは夢ハウス(電話0268・27・4130)へ

写真説明:鈴木さんと、「夢ハウス」店内に置かれた「あずさ」の車両

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