縄文人の心に触れる 富士見の土偶、重文指定で記念展

2015/09/30 10:37
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 諏訪郡富士見町の井戸尻考古館は29日、町内の坂上遺跡出土の土偶が9月上旬に重要文化財に指定されたことを記念し、企画展「女神たちの山麓―坂上遺跡出土土偶展」を始めた。土偶のほかに解説パネルや、町内の遺跡から出土した土器など約20点を展示している。11月29日まで。

 土偶は高さ23センチで、両手を広げ、空を仰ぎ見るような姿が特徴。約4500〜4千年前の墓の跡と考えられる場所から発見された。縄文中期の土偶として、造形美や保存状態の良さが高く評価されているという。

 展示は、町内の唐渡宮(とうどのみや)遺跡から出土し、縄文中期の土器で底部近くに女性の絵が描かれた「人体絵画土器」などが並ぶ。パネルには坂上遺跡から土偶が発掘された時の写真や、土偶と信仰に関する説明、県外の遺跡で発掘され、似通った模様が刻まれた土偶などを紹介している。

 井戸尻考古館学芸員の副島蔵人さんは「縄文時代の人たちの信仰や精神性を資料で解説している。土偶だけでなく、当時の人たちの心に触れてもらいたい」と話している。月曜(祝日の場合は翌日)休館。高校生以上300円、小中学生150円。問い合わせは同館(電話0266・64・2044)へ。

写真説明:坂上遺跡から出土した土偶や解説パネルなどが並ぶ企画展

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