「ハテナ」が浮かぶ収蔵品展 佐久市立近代美術館

2015/09/25 10:30
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 どうしてこんな表現をしたのだろうか―。佐久市立近代美術館(猿久保)は11月15日まで、表現や題材が不思議な作品を集めた収蔵品展「ハテナのびじゅつ」を開いている。抽象画や立体作品など個性豊かな50点が並ぶ。

 単純に鑑賞するだけでなく、作家が何を、どういう手法・素材で表現しようとしたのかを、考えるきっかけにしてほしいと企画。抽象的、難解―といった理由で展示を避けられがちな作品に触れる機会を増やしたい、との思いもあった。

 洋画家の渡辺恂三さん(1933〜2013年)の「五角関係」は、五角形に切り取ったポリエステルフィルムに、男女の顔や体などを書き込み、組み合わせて多面体に仕上げた作品。洋画家の中島敏明さんの「『大きくなーれ』慈愛」は母親に抱きつく子どもを曲線で、温かく表現している。ただ、目や口などが描かれず、表情は分からない。

 同館専門員の工藤美幸さんは「作品は作家の目を通して、再構成された世界の表現。表現者の内面に思いをはせて、哲学的な鑑賞に挑戦してみてはどうか」と話している。

 午前9時半〜午後5時。祝日を除く月曜休館。一般500円、高校・大学生400円、小中学生250円。10月3日、11月1日はこの収蔵品展の無料鑑賞ツアーがある(入館料は必要)。

写真説明:不思議な表現や題材の作品が並ぶ収蔵品展「ハテナのびじゅつ」

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