最後の浮世絵師・小林清親の作品展示 松本で23日まで

2015/09/19 11:11
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 明治期に活躍して「最後の浮世絵師」とも呼ばれ、晩年を松本市で過ごした日本画家、版画家の小林清親(きよちか)(1847〜1915年)の作品を紹介するロビー展が、松本市立博物館で23日まで開かれている。小林の没後100年に合わせ、松本で描いた作品を含む肉筆画4点と関連資料の計12点を展示。19日には松本と小林の関係をテーマにした講演会もある。

 小林は江戸で幕府役人の家に生まれた。風景などの洋風版画で評価されたほか、風刺画でも活躍。晩年は、めいが住む縁で松本で暮らした。展示では、男女を乗せた船が夕暮れの隅田川を静かに進む光景が印象的な肉筆画や、源氏物語の場面を描いた作品、クモの巣にかかった雷神のユーモラスな絵などが並ぶ。

 同館は、同市島内出身の歌人で民俗研究家の胡桃沢勘内(かんない)(1885〜1940年)が収集した絵画などを所蔵し、毎年この時期に一部を展示している。今回は小林の作品に焦点を当てた。学芸員の丸山和子さん(23)は「和洋の文化が交ざり合った時代に、東京の画界で活躍した人が松本にいたことを知ってもらいたい」と話す。

 入館料200円(小中学生半額)。19日の講演会は午後2時から、北海道教育大の岡本祐美教授が講師を務める。

写真説明:小林清親が晩年に松本市で描いた肉筆画(右)などが並ぶ

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