南木曽映画祭、11月復活 中学生の上映会に感化

2015/08/28 10:11
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 2006年3月を最後に途絶えていた南木曽町の「南木曽映画祭」が復活し、11月1〜3日に開かれる。大ヒットしたディズニー映画「アナと雪の女王」や、満蒙(まんもう)開拓を題材に阿智村で撮影された「望郷の鐘満蒙開拓団の落日」など5作品を南木曽会館で上映=表。昨年、南木曽中学校の生徒が準備した映画上映会が大勢の人を集め、復活の機運が盛り上がった。

 南木曽映画祭は、町制30周年を記念して1990年にスタート。町の補助を受け、有志でつくる実行委員会が続けてきた。だが、04年9月の住民意向調査を受け、他の自治体と合併せず自立を選択した町は、経費削減のために補助を打ち切った。町の補助なしで2回開いたが、資金不足で休止に追い込まれた。

 町内には、南木曽駅近くに映画館があったが昭和40年代ごろに閉館。木曽福島町(現木曽町)や岐阜県中津川市にもなくなり、今は映画館で観賞する場合、名古屋市や松本市に行くしかないという。

 そんな中、昨年12月、当時の南木曽中3年生が町内の各種団体に協力を呼び掛け、親子の絆や絵本の良さをテーマにした映画「じんじん」を上映。3回で約600人が集まった。この盛り上がりを受け、かつて映画祭の実行委員を務めた町民を中心に復活を検討。3月から準備を進めてきた。開催には県の地域発元気づくり支援金を活用する。

 入場料は大人千円程度となるよう調整している。南木曽商工会や町公民館とも連携し、商工会加盟店舗で一定額以上の買い物をした人に入場券を出す方法も検討中。副実行委員長の神崎佳代子さん(64)は「昨年、土石流災害があった町に元気を取り戻したい」と話す。

 「望郷の鐘」は、公民館利用者から見たいという声が上がり、上映作に加えた。実行委員長の丸野晃さん(56)は「町内からも満蒙開拓に大勢の人が行った。戦後70年でもあり、『望郷の鐘』はタイムリーな映画だと思う。他の作品も含め、多くの人に見てもらいたい」としている。

写真説明:映画祭で上映する作品のちらしを手にする副実行委員長の神崎さん

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