詩人杉本さん、故郷長野で22日講演 市立図書館30周年記念

2015/08/20 10:19
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 長野市出身でH氏賞と高見順賞を受賞した詩人の杉本真維子さん(42)=東京都新宿区=が22日、「『裾花川』その名の美しい響きとともに」と題して市立長野図書館(長門町)で講演する。1985(昭和60)年7月に開館した同館の開館30周年記念事業の一環。同館が一般から募集した詩も朗読、講評する。

 杉本さんは今年、詩集「裾花」で第45回高見順賞を受賞。裾花小、裾花中を卒業しており、タイトルは「子どものころから不思議なイメージを大事に持っていた原点。ものをつくることの喜びの背景にあった」という裾花川から取った。

 講演について杉本さんは「身近すぎて分からなかった裾花川の響きの美しさを新鮮に感じてもらえたらいい」と意気込む。さまざまな人の手によって詩集ができるまでの過程に触れつつ、詩人になる夢を四半世紀かけて実現した自身の経験も紹介し、「何かを追い掛けている人にとって、何らかの手掛かりになればいい」と話している。

 同館が募集した詩は、市内を中心に小学生からお年寄りまで約40点が寄せられた。悲しみのほか、普段は聞き逃している音、気が付かないにおいなどを題材にした内容という。「びっくりするような優れた詩が長野で書かれていることに、感激や誇らしさと同時に身が引き締まる気持ち。詩の面白さを会場の人たちと共有したい」と杉本さん。数点を選び、信越放送の元アナウンサーと共に会場で朗読する。

 杉本さんは高見順賞のほか、2002年に詩人の登竜門「現代詩手帖賞」、08年に詩集「袖口の動物」で「詩壇の芥川賞」とされる第58回H氏賞、第13回信毎選賞をそれぞれ受賞。日本現代詩人会理事で、3月まで信濃毎日新聞の書評委員を務めた。

 記念事業は午後1時半、講演は2時半から。問い合わせは、市立長野図書館(電話026・232・3558)へ。

写真説明:杉本真維子さん

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