田淵行男さんの作品集刊行 安曇野の記念館など

2015/08/01 11:39
ODEK2015080100461901.jpg

 山岳写真家や昆虫研究家として安曇野を中心に活動した田淵行男さん(1905〜89年)の未発表のモノクロ写真や随筆を中心に編んだ作品集「田淵行男が愛した安曇野」=写真=を、安曇野市豊科南穂高の田淵行男記念館などが刊行した。2日から同記念館と安曇野市豊科近代美術館で販売する。

 B5判、208ページ。3章構成で、1章は「穂高公園の桜」「有明山を望む農道」など安曇野の風景、2章は「月と槍ケ岳」をはじめとする北アルプスや「ダケカンバ」など山の植物の写真を掲載。3章は安曇野やチョウ、雪形などに対する田淵さんの思いをつづった文章を集めている。

 記念館の開館25周年を記念して制作。写真は、田淵さんの家族が記念館に寄贈した原版7万2千点余のうち、既に発表された4700点余を除く中から、かつて田淵さんに師事した自然写真家の水越武さん(77)=北海道=が選んだ。記念館副館長の堀久士(ひさし)さん(40)によると、水越さんは、田淵さんと一緒に山に登った時のことを思い出しながら、3日間かけて真剣に作業していたという。

 千部印刷し、1部2千円(税込み)。市内の図書館などにも寄贈する。記念館を運営する安曇野文化財団の浅川文彬理事長(76)は「安曇野や北アを愛した田淵さんの思いが凝縮されている。多くの人に見てほしい」と話す。問い合わせは田淵行男記念館(電話0263・72・9964)へ。

北陸と信州・長野、新潟の観光情報が満載! 北陸・信越観光ナビ