闘病の中、夢で見た風景描く 松本で麻績の故須藤さん企画展

2015/06/06 11:19
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 麻績村を創作拠点の一つとし、闘病の末に2009年5月に30歳で亡くなった画家須藤康花(やすか)さんの作品を展示する康花美術館(松本市北深志)は、企画展「夢の風景実相と仮相」を開いている。康花さんが夢で見た風景を描いた絵など50点を展示している。

 絵画は、原色を使わず色彩を抑えた作品がほとんど。闇が広がる様子を連想させる油絵の連作や、差し込む光をつかもうとする手のひらを表現した鉛筆画がある。こうした幻想的な作品の一方、捨てられたプリンの容器や石、紙など実在する静物を描いた鉛筆画も対比させて展示。パネルで紹介した自作の詩を含め、病と向き合う中で培った死生観を反映させた作品が多い。

 入館料は一般500円だが、5月中旬から信州大(本部・松本市)の学生を対象に無料にした。今後、他大学の学生や高校生らも無料にする方針。父で館長の正親(まさちか)さん(74)=麻績村日=は「彼女(康花さん)の作品を通じ、多くの人が芸術や文化に親しむきっかけになればうれしい」と話している。

 7月12日まで。午前10時〜午後5時。月、火曜休館。

写真説明:死生観を反映させた幻想的な作品が並ぶ企画展「夢の風景」

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