墨彩画で描いた半世紀 飯田の94歳椎名さんが作品集

2015/06/05 11:29
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 飯田市大瀬木の椎名志づかさん(94)が、40代半ばから描いてきた墨彩画を作品集にまとめた。独学で始め、描くことを通して山々や海、里の表情、人の暮らしを半世紀にわたって見つめてきた。椎名さんは4日、「周りの人にお世話になっとるの」と感謝し、「多くの人に見てもらえたらうれしい」と話した。

 40代半ば、体を壊して病院に長期入院した際、「手慰みに」と始めたのが絵だった。入院する少し前に夫を亡くしており、退院後は縫製の分工場を家に設けた。働きながら、夜な夜な絵を描いた。

 場所の雰囲気を感じながら一気に描くのが椎名さんのスタイル。思い通りに描けないと、長男の義則さん(67)に「もう一度」とせがんで、何度もその場所に連れていってもらったという。

 絵の仲間や家族と北海道、東北地方、中国、ネパールなどを訪れ、旅先でも描いた。

 80歳を過ぎて視力が弱くなると、家の周りに咲く山野草を摘んで描いた。「虫眼鏡で熱心に観察して描いたね」と義則さんの妻千世子さん(63)が話し掛けると、椎名さんは「昔はたくさんあった草花が随分少なくなったね」と話した。

 作品集には約130作品を収め、自費出版で500部作製。希望する人には譲るという。問い合わせは椎名さん(電話0265・25・6137)へ。

写真説明:長男夫婦と共に、自らの絵の前で作品集に目を通す椎名志づかさん(中央)

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