ミヤコワスレ、日陰に彩り 筑北・修那羅山安宮神社

2015/06/05 11:23
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 筑北村坂井の修那羅山安宮(しょならさんやすみや)神社で、ミヤコワスレの花が見頃を迎えた。境内の趣ある石像に、季節の彩りを添えている。

 キク科の園芸種で、4〜5センチほどの薄紫色の花を咲かせる。草丈は40〜50センチになり、株になって育つ。境内ではイチイの木の下や石灯籠の周囲、石段の脇などで咲き誇り、参道から見ると辺りを埋め尽くすかのよう。

 「母が好きだった花なんです」と、同神社・宮坂宗則宮司の母親の伊佐子さん(72)。45年ほど前に大町市から嫁いだ際、実家から3株持ってきて境内に植えて丹精してきた。

 絶やさないように畑にも植えて育てていたが、「日当たりの良い畑より、日陰になる境内のほうが育ちが良かった」と伊佐子さん。毎年花が終わったら刈り取って手入れをする。今では実家より多くなったといい、「仲良く寄り添って咲く姿が好きです」。

 今年は例年より1週間ほど早く、5月20日ごろ咲き始めた。暑さのせいか丈がまばらで、花の大きさもふぞろいだが、色合いは変わらないという。つぼみも多く、今月いっぱいは楽しめそうだ。

 夕方になって日が陰ると、アサギマダラが飛んできて、優雅に蜜を吸い始めた。

 伊佐子さんは「母ちゃんまた咲いてくれているよ」と、この春三十三回忌を済ませた母を思い出し、薄紫の花を見つめた。

写真説明:境内で見頃を迎えているミヤコワスレ=筑北村坂井の修那羅山安宮神社

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