信州に響けバリトンの声 岡谷の吉江さん7月リサイタル

2015/05/28 09:57
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 岡谷市長地梨久保のバリトン歌手吉江忠男さん(74)が7月15日に岡谷市のカノラホール、17日に松本市のザ・ハーモニーホール、18日に長野市のホクト文化ホールでバリトン・リサイタル(信濃毎日新聞社主催)を開く。ソプラノ歌手佐藤しのぶさん(56)と共演し、ブラームスの歌曲集「美しいマゲローネのロマンス」を歌う。27日、自宅で佐藤さんと取材に応じ「現時点での集大成を示したい」と意気込みを語った。

 吉江さんは、小学生の時に木やり唄(うた)で歌うことに目覚め、中学生でバリトン歌手を目指すように。東京芸大大学院修了後の1969年、旧西ドイツに渡航。75年からはフランクフルト市立劇場オペラ部門の専属バリトン歌手として活躍。87年、古里の岡谷市に戻り、後進を育てるなど地域の音楽文化に貢献している。

 リサイタルは、佐藤さんの強い後押しで実現。佐藤さんは3年前、ともに師事した恩師の追悼コンサートで、あらためて吉江さんの歌声を聞いた。「20年前にも共演していたが、やはり心が奮えた」

 助言を求めるなど再び交流を深めるようになった。「このように実績のある人は国内にそうそういない」と佐藤さん。「歌声は74年間の生きざまそのもの。クラシックに触れる機会が少ない人も、吉江さんの声にはきっと引き込まれる」と話す。

 吉江さんは現在も、諏訪湖を歩いて1周するなど自然を愛して感受性を高め、1日に最長で5時間練習し、技術を向上させている。「80歳になった時、また佐藤さんと共演したい」と話し、情熱は尽きない。

 開演はいずれも午後6時半。一般5千円、大学生以下2千円。問い合わせは、オフィスマユ(電話026・226・1001)、コンサート事務局(電話0266・55・5179)へ。

写真説明:譜面を見ながら談笑する吉江さん(右)と佐藤さん

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