坂上遺跡の土偶、故郷に錦 都内での展示終え富士見へ

2015/05/21 11:18
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 3月に重要文化財指定の答申を受けた諏訪郡富士見町の坂上(さかうえ)遺跡出土の土偶が20日、都内での展示を終えて同町の井戸尻考古館に戻った。答申に向けた調査などで1月から文化庁に貸し出しており、重文答申後、初の地元展示となる。30日午後1時半からは学芸員による土偶の解説会も予定している。

 同館は答申を受け、土偶の展示場所を人目に付く館内の中央部分に移した。ガラスケースに収め、新たに用意した免震台の上に設置した。

 土偶は高さ23センチで、両腕を横に広げ、空を仰ぎ見るような姿が特徴だ。農道整備に伴う1974(昭和49)年の発掘調査で、約4500〜4000年前の墓の跡とみられる場所から胴体、首、下半身の3部位に分かれた状態で発見された。縄文中期の土偶として、造形美や保存状態の良さが高く評価されている。

 観光で町を訪れ、同館に立ち寄った広島市の片岡謙二さん(61)は「土偶のデザインから縄文人の素晴らしい技術や表現力を感じる」と話していた。土偶は常設展示し、同館は今後、関連する企画展なども検討していく。

 学芸員の副島蔵人(くらんど)さん(32)は「これまであまり注目されてこなかった面もあり、これを機にぜひ多くの人に見てほしい」と話した。月曜(祝日の場合は翌日)休館。問い合わせは同館(電話0266・64・2044)へ。

写真説明:東京での展示を終え、地元の井戸尻考古館に戻った坂上遺跡から出土した土偶

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