戦後の松本平彩った物故作家19人 松本で絵画や陶芸展示

2015/05/20 09:59
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 松本市美術館と中信美術会は24日まで、主に戦後に松本市などで活躍した物故作家19人の作品展「松本平のアートシーンを彩った美術家たち」を同館で開いている。現在も精彩を放つ絵画や陶芸など30点を展示している。

 松本市出身の百瀬郷志(さとし)さん(1949〜2010年)の油彩画「葡萄(ぶどう)」は、暗闇に色鮮やかな果実が浮き上がり、目の前に迫るよう。同市出身の太田義信さん(1933〜2014年)の油彩画「霧野」は、青い服を着た物憂げな女性がたたずむ。同市出身の宮浦真之助さん(1928〜2010年)の木版画は、夕暮れに染まるヨーロッパの家々の赤い屋根を、何色も重ねる「一版多色刷り」で描いた。松本市でIAC(インターナショナルアートセンター)美術会を設立した岩淵陽人(よじん)さん(1938〜2010年)の絵画「光寿無量の図」は、宇宙まで続く僧のような人たちの黄金の列や夜桜を漆や貝殻などで幻想的に表現している。

 松本市制100周年記念などで江戸末期以降の作家135人を紹介した2007年の企画展の続編。中信美術会委員の林宣孝さん(74)=松本市里山辺=は「それぞれが自分の描き方を持ち、後進に影響を与え続けている。精魂込めて作家が打ち込んだものを感じてほしい」と話している。入場無料。

写真説明:抽象画や色鮮やかな静物画など多彩な作品が並ぶ会場

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