辰野登恵子さんの足跡たどる追悼展 出身地の岡谷で

2015/04/03 11:03
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 岡谷市出身で昨年9月に64歳で亡くなった画家辰野登恵子さんの追悼展が5月17日まで、市立岡谷美術考古館(中央町)で開いている。母校の諏訪二葉高校(諏訪市)と同館所蔵の油彩画や版画など22点が並ぶ。日本の現代絵画を代表し、新たな技法に挑み続けた作家の足跡をたどる。

 1980〜2000年代の作品を紹介。03年作の150号の大作は、青色とだいだい色の四角形が並び、色彩の強いコントラストが印象的。2000年代の特徴といい、鮎沢諭志学芸員は「色彩の対比で試行錯誤し、キャンバスの中で戦い抜いていた様子がうかがえる」と話す。

 故郷ならではの展示品として、諏訪二葉高に飾られている200号の大作も紹介。辰野さんが高校時代に描いた文化祭パンフレットの表紙も展示している。ピンク色と藍色の2色を使った表現が、創作活動の原点を思わせる。

 辰野さんは、東京芸大大学院修士課程を修了。94年にサンパウロ・ビエンナーレ国際美術展(ブラジル)に日本代表として出品、96年に芸術選奨文部大臣新人賞を受けた。多摩美大教授として後進の指導にも当たった。

 鮎沢学芸員は「辰野さんの温かみのある作品が並び、心休まる空間ができた」としている。水曜(祝日の場合は翌日)休館。問い合わせは岡谷美術考古館(電話0266・22・5854)へ。

写真説明:岡谷美術考古館が収蔵する大作も並ぶ辰野登恵子さんの追悼展

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