松代の観光盛り上げへ 古民家改装、ゲストハウス完成

2015/04/01 11:19
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 長野市松代町で、建築士山本薫さん(47)が古民家を改装した簡易宿泊施設「松代ゲストハウス布袋(ほてい)屋」を完成させ、4日に開業する。北陸新幹線(長野経由)金沢延伸や、善光寺御開帳(5日〜5月31日)で見込まれる観光誘客を狙う地元に、一役買おうと考えた。松代市街地にあり、まち歩きが楽しめるとPRするほか、住民にも開放し、農産物の販売や宿泊客との語らいの場にしたいという。

 古民家は1896(明治29)年の建築で、数十年間空き家だった。山本さんは松代地区のまちづくりに携わる中で、年間約50万人が訪れる観光客のうち1割ほどしか宿泊しないという地区を、滞在型の観光地にしたいと一念発起。昨年10月に着工し、自身も一部の塗装や障子張りをした。

 木造2階の母屋は、箱階段などの趣きある建物で、国登録有形文化財として申請中だ。1階の2部屋に男性、2階の2部屋に女性各10人が素泊まりできる。改修では、できるだけ建築当初の姿に戻そうと、客や住民が集う1階ラウンジの天井を取り払い、梁(はり)が見える吹き抜けにした。江戸時代の古文書が下貼りされたふすまも使っている。

 明治期からの生活用具が残っており、夏は蚊帳をつったり、冬は掘りごたつや豆炭あんか、陶器やブリキの湯たんぽを使ったりする体験をしてもらう考え。食事は商店街で買い物や飲食をしてもらうことで活性化につなげる。土蔵をカフェにする構想もある。

 山本さんは開業に合わせ、長野市栗田から松代町へ家族で引っ越した。100人を超える住民らが改修を手伝ってくれたといい、「みんなでつくったゲストハウスと言っていい。これからもいろいろな人に集まってもらい、宿泊客へおもてなしの気持ちを持って利用してもらえたらうれしい」と話している。

 キッチン、シャワー付きで料金は1人1泊3300円。問い合わせは、今月10日より布袋屋(電話026・214・2837)へ。

写真説明:和のたたずまいの母屋1階にある男性用客室と山本さん(上)。長野市松代町で改修を終え、4日に開業する簡易宿泊施設「松代ゲストハウス布袋屋」

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