菱田春草生誕地に公園 地域の思い、5年かけて実現

2015/03/30 10:30
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 飯田市や同市橋北地区の自治組織「橋北まちづくり委員会」などは29日、同市仲ノ町の日本画家菱田春草(1874〜1911年)生誕地にできた菱田春草生誕地公園の開園式典を開いた。市民グループ「『菱田春草誕生の地』整備を願う市民の会」が募金活動をし、市に寄付するなどして実現した公園だ。地元住民や行政関係者ら約80人が式典に参加し、開園を祝った。

 公園は約1040平方メートルで、総事業費8100万円余。昨年秋着工し、今月完成した。武家屋敷風の塀や、縁側をイメージした屋根付きベンチがあり、春草の作品に描かれたカエデなどが植わる。

 式典では牧野光朗市長が「皆さんの尽力で開園になった。地域づくりのモデルになる」とあいさつ。横山大観の書「菱田春草誕生之地」を記したモニュメントの除幕式もあった。春草の孫の笹本千草さん(東京)が出席し「公園整備に感謝したい」と述べた。

 市民有志らは、2010年に署名活動をし、11年に市民の会を設立。公園整備のため市内外に募金を呼び掛け、約2100万円を集めた。約1800万円を市に寄付し、残る300万円は、公園の維持管理を担う市民有志らの「春草公園を愛する会」に贈る。市民の会の柴田忠昭会長は式典で「リニア開通で多くの人が交流する場になることを願う」とあいさつした。

 この日は飯田市美術博物館で、菱田春草の生涯を紹介したプラネタリウム番組の新作発表もあった。

写真説明:「菱田春草誕生之地」と記されたモニュメントの除幕をする参加者たち

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