「飯伊の味」マトン守る 飯田の肉店、ひつじ年に新製品

2015/02/27 11:33
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 飯田市南信濃の肉店「肉のスズキヤ」がひつじ年を記念し、マトン(羊肉)をみそやニンニクなどの特製のたれに漬け込んだ新製品3品を開発した。マトンは飯田下伊那地域の食文化を代表する食材だが、近年は国内の生産者が減り、中国の需要増で外国産も入手しにくいという。新製品開発で消費を開拓し、生産者の増加につなげたいとしている。

 開発したのは、1980〜90年代に販売し、地元で人気だった羊の後ろ脚のもも肉を使った商品「レッグ」。しっかりした歯応えで、当時遠山郷で「レッグ」といえばこの商品を指す人気ぶりだったという。今回は「遠山ジンギス復刻版」と命名して1月から販売。他に、カレー風味に漬け込んだマトンを3月2日から、阿南町産の肉を使った南信州産マトンを4月29日から、同店とインターネットの通信販売で販売する。いずれも炭火焼きにしたり、鉄板などで焼いたりして食べる。

 飯伊地域では、かつて焼き肉と言えばマトンを指すほど親しまれた肉だった。みなみ信州農協によると、ヤギや豚などと同様に農業の傍ら綿羊を飼う人もいたが、近年はほとんどいない。同店のマトンもオーストラリア産やニュージーランド産がほとんどだが、近年は中国の需要増などで品薄な状況という。

 同店社長の鈴木理(まさし)さん(54)は「食文化は守ろうとしなければ絶えてしまう」とし、「(新製品開発など)さまざまな仕掛けをしており、作ってくれれば売る自信はある。羊は高齢者や女性でも飼いやすく、飼いだす人が増えていくといい」と話す。問い合わせは同店(電話0260・34・2222)へ。

写真説明:新たに開発したジンギスカンを紹介する鈴木さん

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