リンゴワインで観光客を呼ぼう 松川町の農家、7日催し

2015/02/06 10:42
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 下伊那郡松川町の農家が、町特産のリンゴを使ったワインで地域おこしを目指している。町内ではここ数年、ワイン造りを始めるリンゴ農家が増加。昨年12月に「南信州松川りんごワイン振興会」を結成し、共同でシードル(リンゴの発泡酒)の開発も進めている。会員たちは、リンゴのワインで観光客を呼び込むドイツ・フランクフルト市を目標に「ワイン文化を育てたい」と意気込む。

 ワイン造りを最初に始めたのは、同町大島のリンゴ農家、湯沢秀樹さん(37)だ。出荷に向かない実をジュースにしていたが、「より付加価値の高い商品を販売したい」とワイン造りを計画。12年の冬に収穫した実を地元の「信州まし野ワイン」に委託して加工し、酒販免許を取得後に販売したところ、客から「飲みやすい」などと評判になった。

 湯沢さんの取り組みを受けて、他の農家もワイン造りを始めた。りんごワイン振興会長の北沢公彦さん(49)=大島=によると、現在造っているのは5軒で、今年中には10軒を超える見込み。いずれも信州まし野ワインに委託して加工しているが、使用するリンゴの品種やその配合が異なっており、農家ごとの味が楽しめるという。

 りんごワイン振興会は、ワインの普及と荒廃農地の対策を目的に約10人で結成した。7日午後4時半には、町内のまつかわ・すたいるプラザ「ぷらっと」で、初の催し「りんごワインツーリズム・キックオフ会議」を開催。フランクフルト市の町おこしをテーマにした講演会やワインの飲み比べなどをする。

 開発中のシードルは、今春にも完成する見通しだ。北沢さんは「定期的に催しを開いて、ワインを飲みに町を訪れる人を増やしたい。出荷用リンゴだけでなくワイン用リンゴという選択肢もつくって、新規就農しやすい環境も整えたい」と話している。問い合わせは北沢さん(電話090・8773・6044)へ。

写真説明:松川町内の農家が販売するリンゴのワインと北沢さん

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