「幸村」の名はいつから使用? 上田の真田太平記館で企画展

2014/09/27 11:12

 上田市中央3の池波正太郎真田太平記館は、上田市ゆかりの戦国武将・真田幸村が活躍した1614年の「大坂冬の陣」から今年で400年になるのを記念した特別企画展「真田『幸村』誕生」を開いている。真田信繁が、いつから「幸村」の名で知られるようになったか―。古文書や書状などを見比べながら探ることができる。

 同館指導員の土屋郁子さんによると、幸村(本名・信繁)には「左衛門佐(さえもんのすけ)」などの呼び方があり、一般的な幸村がいつから、どんな経緯で使われ始めたのかはっきりしない。大坂の陣を描いた地図や、古文書など計70点余で幸村に関する記述を示し、来館者に名前の移り変わりを知ってもらう狙いだ。

 江戸中期の1736(元文元)年の「信陽雑志」は、信繁が豊臣秀吉から「左衛門佐」という官位を与えられ、その際に「幸村」と改めたとする一文もある。古文書は書き写されていくうちに誤記や理由が明示されないまま「幸村」と記されていくこともあるといい、「幸村」がいつから使われ始めたのかを探る貴重な史料の一つとされている。

 家族らと同館を訪れた東京都杉並区の自営業小野寺豊子さん(68)は「幸村以外にも名があることは知らなかった。たくさんの史料を見ることができて良かった」と満足げだった。土屋さんは「諸説あるということを提示して、来場者の声を集めたい」と話している。

 11月9日まで。入館料は一般300円、高校・大学生200円、小中学生100円(市内の高校生以下は無料)。開館時間は午前10時〜午後6時。毎週水曜日と10月14日、11月4日は休み。

 10月17日午前10時、企画展に合わせて長野市立博物館学芸員の原田和彦さんが「幸村の実像!?」と題してサロントークを行う。800円(入館料など含む)。希望者は、池波正太郎真田太平記館(電話0268・28・7100)に申し込む。

写真説明:真田幸村ゆかりの史料が並ぶ特別企画展会場


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