軽井沢の堀辰雄記念館、大人気 映画「風立ちぬ」公開で

2013/12/07 10:06
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 宮崎駿監督のアニメ映画「風立ちぬ」が7月に公開されたのをきっかけに、北佐久郡軽井沢町追分の町立堀辰雄文学記念館の入館者が大幅に増えている。作家堀辰雄(1904〜53年)の同名の代表作が映画のモチーフになったためで、4〜11月の入館者は計1万8676人に上り、前年度の年間7207人の2・5倍に達した。

 記念館によると、映画公開に合わせて堀や堀の作品がメディアで取り上げられる機会が増加。入館者は、軽井沢観光のトップシーズンでもあった8月が前年同月の3・6倍に当たる6648人と最も多く、9月も3・3倍の3278人だった。俣野修一館長(62)は「堀辰雄やゆかりの軽井沢に関心のあった人が、映画や報道をきっかけに足を運んでくれた」と話している。

 映画「風立ちぬ」は、零式艦上戦闘機(ゼロ戦)の設計者堀越二郎の半生に堀辰雄の小説を取り込んだフィクション。堀の婚約者で、若くして亡くなった矢野綾子がヒロインのモデルとされる。

 堀は1923(大正12)年に、詩人・小説家の室生犀星に伴われて軽井沢を訪れた。それ以降、毎年のように夏に訪れて別荘も持った。記念館敷地内には、亡くなる2年前の51年に新築した住宅や亡くなる直前に完成した書庫が当時のまま残されている。

 記念館は27日まで、企画展「風立ちぬ」を開催中で、堀の原稿や、2010年に亡くなった妻多恵子さんに堀が送った手紙などを展示している。堀が保管していた矢野の写真や矢野が描いた油絵も見ることができる。

 休館日は水曜日と28日〜1月4日。一般400円、小・中・高校生200円。問い合わせは記念館(電話0267・45・2050)へ。

写真説明:堀辰雄が亡くなるまで暮らし、記念館敷地内に残されている住宅

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