三日市場の人形劇、披露 飯田で20日、地区外初公演

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 飯田市三日市場の有志でつくる人形劇団「ザ・スリーデイズマーケットシアター」が20日、同市高羽町の飯田人形劇場で開かれる公演に参加する。人形劇団は、代表の久保田稔樹さん(46)が三日市場地区の「ぼたもち地蔵」から着想し、伊賀良公民館三日市場分館のマスコットキャラクターを作ったのを機に結成。活動は5年目で、地区外での公演は初だ。地区の歴史や、人形劇のテーマに掲げる「人を想(おも)う心」を子どもたちに伝えたいと張り切っている。

 ぼたもち地蔵は、江戸時代に住民がお伊勢参りなどに出掛ける前に旅の無事を願い、無事に帰ってくるとぼた餅を供えたことから、そう呼ばれる。地元でも知る人が少なくなったこの地蔵に光を当てたい、と同分館が中心となって活動を始めた。

 2014年のいいだ人形劇フェスタでは、期間中に市内全域で行われる「地区公演」に合わせ、三日市場地区で地蔵をテーマにした寸劇を披露。15年以降は、人形劇を演じている。地区公演の実行委員会によると、公民館分館による上演は珍しい。

 20日は、「わっしょい!ぼたもち地蔵」を披露する。祭りの日、地蔵に主人公が豊作のお礼をしようとぼた餅を供えると、奪おうとする浪人が現れる粗筋だ。原案は久保田さん。毎年新しく執筆するが、ぼたもち地蔵のいわれと、人を思いやる大切さを必ず書き入れているという。「歴史を知ってもらうだけでなく、自分がどのように生きていくのかを考えるきっかけにもなってほしい」と願う。

 15日夜、30〜50代のメンバー9人が三日市場研修センターで練習した。本番直前は週3、4回集まる。仕事や家事もこなしながら続けるのは簡単ではないが、メンバーたちは「皆の憩いの場だからね」と笑い合う。野沢麻子さんは「もっと上手に見せたい、見た人に劇のテーマが伝わるよう演じたい、と少しずつ欲が出てきちゃう」と話す。

 分館長の今村和行さん(59)は「若い人が頑張ってくれるおかげで地域もにぎやかになる」。自身も、メンバーに交じって人形を動かした。

 公演は午前10時半から。同劇団の他、市内の保育士らでつくる「人形劇団寺小屋」も出演する。入場料200円(3歳未満無料)。問い合わせはNPO法人いいだ人形劇センター(電話050・3583・3594)へ。

写真説明:地区外での初公演に向け、練習に熱を入れるザ・スリーデイズマーケットシアターのメンバーたち

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